霊界

霊界のイメージ

霊界とはどのような世界なのか。一言で言えば、それは無限に近い階層構造を成し多次元領域であり、たとえ高度な霊的知覚を持つ霊能者であって、その全貌を把握しきることは不可能です。否、すでに霊界に住する霊人自身にさえ、霊界がどのような構成になっているのかは分からないのです。それは私たち生身の人間が自分たちの生きる宇宙の全体像を把握できないのと同じ事です。

ただし、世界の各宗教の教典や過去から現在に至る膨大な霊界通信、さらに数多くの霊能者による霊視情報を照らし合わせると以下のような形になります。

0.現実界
私たちが生きている物質世界。
1.中有界(幽現界)
死亡することによって物質の肉体から離れた霊魂がエーテル体の殻を完全に脱ぎ捨てるまで、一時的に滞留する亜次元。物理次元とほぼ重なる形で密接に共存しているため、霊が現実界に関与することも不可能ではない。多くの霊現象や霊の目撃などは、この中有界にいる存在によって引き起こされる。通常、地球の時間にして一、二ヶ月ほど(仏教で言われる四十九日)で霊体を包み込むエーテル物質の外皮は自然に崩壊するが、執着心や未練などのマイナスの心的エネルギーがあまりに強いと崩壊過程そのものが遅延し、長期間に渡ってこの領域に留まり続けてしまう霊も存在する。
2.幽界
エーテル体の殻を脱ぎ去り、完全なアストラルボディとなった霊が滞留する領域。この領域に突入すると物質世界との繋がりはほぼ断絶する。ただし、霊能者などアストラル体波動に同調できる特殊能力者が介入すれば、幽界の存在とコンタクトすることも可能。この領域を構成するアストラル粒子は比較的粗雑で、それは低次の欲望エネルギーとでも言えるものであるため、そこに住む霊もまた生前と同じ喜怒哀楽の感情と個別的なパーソナリティを保持し続けることになる。この世界では自分の想念や感情が具体物として形象化するという特徴があり、生前に暮らした家に住みたいと願えば、それが即座に出現する。そのため幽界の住人は現実界と同じような街や村などを想念の力で作り上げ、そこで生前そのままの集団生活を営んでいる例が多々見られる。本来であればすでに必要のない飲食や睡眠を、生前の癖が抜けぬままに続けている霊も多い。
3.霊界
幽界での生活が自己の想念によって創られた幻影であることを自覚すると、霊体は自然な形で霊界へと上昇する。この領域は基本的に不定形なエネルギーの世界であり、個々の霊存在は光の塊として認識される。霊同士の交流も言語によるものではなく、お互いの意念を直接飛ばし合ってコミュニケーションする。領域全体が高位のアストラル粒子によって構成されているため、エゴに基づいた低次元の欲望というものは消失しており、博愛や正義、平等などいった高レベルの思念と概念にのみ満たされている。またこの領域には常時、より高次の次元より高級霊が介入しており、その教えを受けて修行を続けることで霊体の精神は次第に純化されていき、霊界のさらなる高みへと上昇し続けていく。なお、物質人間を指導する守護霊団が存在するのもこの領域の上位次元。
4.神霊界
霊界のさらに上部に存在する領域で、神霊や神仏(霊神・霊仏)が存在している。人霊がこの領域まで達することができるのは非常に稀だが、決して皆無というわけではない。

霊界の多次元的階層構造を大まかに記すと以上の通りです。

多くの霊能者が霊視できる霊界は幽界次元と霊界の下層次元までが限界ですが、中にはより高次の波動と同調することに成功し、高級霊界や神霊界の存在とコンタクトできる者もいます。ただしその数はほんの一握りに過ぎません。

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丹波哲郎の霊界サロン - 俳優 丹波哲郎の公式サイト

心霊学と霊界の研究そしてベストセラー『丹波哲郎の大霊界』で有名な多才な俳優、丹波哲郎氏の公式サイト。2000年~2006年頃の有名人ゲストとの対談記録や、霊界についての丹波氏の見解など、貴重な内容を読むことができます。