ジョゼフィン・ピットマン夫人

ジョゼフィン・ピットマン夫人とは

ジョゼフィン・ピットマン夫人のイメージ

ジョゼフィン・ピットマン(Josephine Pittman)夫人は、の米国・アトランタで起こったジェーン・コーツ行方不明事件で、ジェーンの死を透視した人物として知られています。紛失物や行方不明者などを、透視の霊能力によって探すことができる超能力者である、と言われている。透視を行う際には、水晶玉を使うことでも知られています。

ジェーン・コーツ事件について

事件の発端

米国・アトランタ、ジェーン・コーツが行方不明になったと知れたのは、その妹であるストゥアーズがきっかけだった。ところがジェーンの夫は、「ジェーンは2000ドルを持って家出しただけだ」と語り、行方不明であることを否定。しかしストゥアーズは、ジェーンがいなくなる前日に電話で会話をしていたおり、その際にジェーンはとてもうれしそうに、子供たちへのクリスマスプレゼントの買い物について語っていたのだった。そんな姉が2000ドルを持って家出するはずがない!それにジェーンの夫は妻が家出したのに動揺する気配もなく、警察も一向にアテにできないこともあり、途方に暮れていた。そんなとき、ストゥアーズの伯母が「ジョセフィン・ピットマン夫人にジェーンの行方を探してもらったらどうか」と提案をするのだった。

ジェゼフィン・ピットマン夫人の透視

ストゥアーズがピットマン夫人に会いに行ったところ、夫人は水晶玉を覗き込み、透視を始め、こう語った。

「残念ですが、ジェーン・コーツさんは亡くなっています。死因は紐による窒息死。彼女は、自宅からそう遠くない浅い場所に埋められています。道路の脇、建設現場、そのような場所が見えます」

ストゥアーズは姉の死の予言に落胆を隠せなかったが、さらにピットマン夫人は話を続けた。

「耳がピンと立ち、鼻がとがった動物がジェーンさんの居場所を教えてくれるはずです。それは湖や海や川ではない、水が溜まっている場所。木が茂っていて、ジェーンさんはパジャマ姿でベッドカバーに包まれています」

ストゥアーズはピットマン夫人の透視結果を警察に知らせて、姉を探してもらおうとしたが、警察は占い師のいうことなど信用できないと取り合わなかった。しかし、ピットマン夫人も譲らない。

「私は見たままを言ったまでです」と語るピットマン夫人に警察側は「ではいつ死体は見つかるかね?」と聞くと「3月中頃でしょう」と夫人ははっきりと答えたという。

事件の解決

、デ・カルプ群の北で、冬の間は中断していた高速道路の工事が再開。作業員のひとりがネズミを見かける。チョロチョロと走り回るネズミを目で追うと、作業員は地面が人間の手が出ているのを発見。掘り起こしてみると死体があった。かなり腐乱していたが、パジャマと死体がくるまれていたベッドカバー、結婚指輪、紐で絞殺されていることなどから、ジェーン・コーツの死体だと判明する。状況はすべてピットマン夫人が透視した結果と同じだった。ジェーンの夫は「妻ではない」と否定するが、身に着けていた物などからジェーン・コーツであることが決定的になる。そして、後になって夫には愛人がいたことがわかり、夫は自分がジェーンを殺めたと最終的に自供して事件は幕を閉じたのだった。

水晶による透視

ジェーン・コーツ事件を解決に導いたジョゼフィン・ピットマン夫人の透視は、水晶によるものでした。水晶の透視は、そこに映ったものを決して見逃さないことが重要になります。水晶を覗いていると自分の顔を含めて周辺の物が映り込み、それをひとつひとつ見逃さないでいると、徐々に映っているものが別な物に変化していくと言います。その変化して見えたものこそが、本当に知りたいことなのであり、霊能者や超能力者はそこから真実を見付け出すのです。ピットマン夫人は超能力者であるがゆえに、水晶を覗くとそれらの現象をすぐに見ることができたのだと言われています。