シックスセンス

シックスセンスとは

シックスセンスのイメージ

第六感(sixth sense)を意味します。五感を超えて、解説できない、かつ、目に見えないものを感じ取るほどに感覚が鋭敏になることを一般的に言います。物事の本質を見る感覚のこととされる場合もあります。そもそも人の五感とは、第一感は視覚、第二感は聴覚、第三感は触覚、第四感は味覚、第五感は臭覚をそれぞれ指しており、このどれにも属さず、肉体の機能を使わない特殊な感覚を「第六感=シックスセンス」と言うのです。本稿では、以下、第六感をシックスセンスと表記していきます。

第一感から第五感までは、人間が外部を感知する感覚機能だが、シックスセンスはそれらとは違い、いわゆる超感覚や超能力と同義語とされています。シックスセンスには予知する感覚をも含まれており、いわゆる「虫の知らせ」と言われるような、先に起こることを言い当てたり、感じたりするとされているのです。「この先の道を曲がると危険かもしれないから回避しておこう」というような悪い予感は、シックスセンスが働いたと言えるのです。

子供とシックスセンス

潜在的に誰もがシックスセンスを持っていることは、米・マサチューセッツ州医科大の神経生物学者、スティーブン・レパート氏によって証明されたと言われています。ちなみにレパート氏が語るシックスセンスとは、太陽放射やオーロラなどの要因で常に変化をしている地球の地磁気を感知する能力のことを言い、渡り鳥が目的地に向かって間違えずに飛んだり、動物が地震を予知したりということも、地磁気の異常を感知しているからではないかと説いています。そして人間にも地磁気を感知する能力があるはずで、だが虫の知らせ程度の予知しか出来ずに大地震などを先に知れないのは、成長とともにこの能力が隠されてしまうからだと考えたのです。また別の説として、このシックスセンスは、種を保存させていくために必要のない感覚だからではないか、とも考えられています。

ときどき咄嗟に直感がひらめくことはあっても、継続してシックスセンスを感じることは難しいことでしょう。ですが実は、まだ言葉によるコミュニケーションが難しいほどの幼い子供には強いシックスセンスがあるとされており、無垢で感覚が鋭い状態ゆえにシックスセンスが強く働いているのだと考えられています。たとえば、なぜ泣いているのかわからない場合、実は子供はシックスセンスで何かを捉えている可能性があると言えるのです。言葉を持たないので、単にそれを説明できないだけだ、と。

霊感とシックスセンス

霊感がイコール、シックスセンスであるか否かは両論存在しています。しかし、幼い子だけに霊が見えたりする現象は、上記と同じ理由によるのかもしれません。邪念を持たない、余計な情報がない、自然界に感覚を預けている、見えざるものを見る感覚を研ぎ澄ましているからである、とされます。恐山イタコが霊能力に優れているのもシックスセンスが強いと言えるかもしれません。