ピラミッドパワー

ピラミッドパワーとは

ピラミッドパワーのイメージ

ピラミッドパワーとは、ピラミッドそのものやピラミッドの形をしたものに備わる不思議な力のことです。いまだにその効果は科学的に証明ができておらず、謎に包まれたままです。

ピラミッドパワーだとされる現象

死亡率の減少、病気の治癒など、数多くの不確かな説があるピラミッドパワー。その中から特に有名なピラミッドパワーを紹介します。

腐敗を遅らせる

ピラミッドパワーで1番有名なのは、この説かもしれません。はじまりは1930年頃、エジプトのクフ王のピラミッドを見学していたフランス人、アントワーヌ・ボビーの発見でした。彼はピラミッドを見学していた際に、ピラミッド内部に入り込んだ小動物の死骸や、他の見学者が捨てていった食品が腐っていないことに注目しました。そこで、ベニヤ板を使って自力で小さなピラミッドの模型を作り、そこに食べ物や動物の内臓などを入れて再現実験をしたと言われています。その結果、それらの腐敗の進行が遅れたことから、ピラミッドパワーの秘密はピラミッドの形状にあるという結論を導き出しました。

カミソリの刃の寿命が延びる

1949年頃、チェコスロバキアの電気技師カルル・ドラバルは「カミソリ刃の保存装置」を作り特許申請を行いました。彼はボール紙でピラミッドの1000分の1の模型を作り、その内部に100回以上使ったカミソリ刃を入れておく実験を行いました。その結果、ちゃんと切れ味のいい状態に再生したと主張したのです。これがプラハの特許局で承認されたことにより、ピラミッドパワーの噂は大きく世界へと広がりました。そして、カミソリ刃だけではなく、食物や人体、精神までも再生できるという宣伝文句で、金属製のピラミッド模型などが各地でヒットするキッカケとなりました。

瞑想や癒やしの効果がある

哲学者のポール・ブラントンは、ギザのピラミッドの中で瞑想をした際に、幽体離脱をしたりお告げを授かったりするなどの不思議な体験をしたと自身の著書に記しています。この話が火付け役のひとつとなり、瞑想する為のピラミッドテントや建物が人気を博しました。そして、それらの中で瞑想を行うと不思議な体験をする人が相次いだと言われています。

体調が良くなる

ピラミッドの調査のために内部に入ったスタッフや学者の中には、風邪や肩こりが治るなどの不自然な体調の改善が見られた人がいたと言われています。

味が変化する

ピラミッドの中に食べ物を置いておくと、味がマイルドになるという説もあります。これは本物のピラミッドに限らず、疑似ピラミッドでも可能だとされています。

ピラミッドパワーの正体(仮説)

現代の科学では証明できないピラミッドパワーの正体について、仮説を紹介します。

ピラミッドの形

ピラミッドパワーはその形に秘密があるのではないかという説があります。家庭にあるような素材で独自に作られた疑似ピラミッドでも不思議な現象は起きるとされており、それこそがピラミッドパワーが世界に認識された所以だからです。今まで行われた様々なピラミッドパワーの実験も、研究者が作った縮小サイズの疑似ピラミッドで行われてきました。ピラミッドは黄金比と呼ばれる「1:1.1618」の比率で設計されており、大きいほど強いパワーが宿ると言われています。ピラミッドの形は宇宙エネルギーや自然エネルギーを効率よく収集、もしくは発生させて、その先端からパワーを放出しているのではと言われています。もちろん、科学的な根拠は存在しません。

ピラミッドの材質

エジプト研究学者の吉村作治氏はピラミッドパワーを認めた上で、ピラミッドの形状はピラミッドパワーとは関係がないという見解を示し、別の説を唱えています。それはピラミッドに使われている石材、「花崗岩」が磁性体であるために起こる現象だという説です。「花崗岩」には磁鉄鉱という磁力を帯びた物質がふくまれており、大量の水分が存在せずとも「花崗岩」で囲まれた空間にはマイナスイオンが多く発生すると言われています。マイナスイオンは殺菌効果があるため、腐敗菌を死滅させることが可能です。それによって、動物の死骸や食品が腐らずに維持されていると考えられます。ただ、この説では疑似ピラミッドで起きる不思議な現象の説明はつきません。

ピラミッドパワーには他にも、モバイルが自動的に充電されていた、植物の成長が速まったなどの報告が次々にされています。しかし、信憑性のある検証がされていないため、その真相は常に闇の中なのです。今後はピラミッドパワーに否定的な第三者を含めた検証が行われ、この不思議なパワーの存在がより多くの人に認められることを期待します。