霊道

霊の通り道

霊道のイメージ

霊道」とは、読んで字のごとく「霊の通り道」のことです。その場所や土地を流れる気や龍脈などの影響を受けた霊たちが、好んでその道を通ります。霊道を通る霊は、浮遊霊不浄霊自然霊動物霊など様々。しかし、それぞれが好む道は異なります。そのため、例えば自然霊の霊道を不浄霊が通ることはありません。この世に救済を求めてさまよっている不浄霊が好むルートは、お墓や慰霊碑などの霊的なモニュメントに左右されることが多いことがわかっています。お墓の近くで幽霊の目撃情報が多いのも、この法則が関連しているのでしょう。

霊道に霊たちが引き寄せられる理由

よく霊障が起きる場所や心霊スポットは「磁場が狂っている」と言われますが、霊道もこの地磁気が乱れていることにより発生しているものだと考えられます。自然界の、あるいは人工物に由来する何らかの理由で電磁波が異常をきたすことで、私たちが暮らす時空にひずみができ、異次元である霊界とつながってしまう。結果的に、その場所で心霊現象が起こりやすくなるのです。

時空を歪ませるほどの高電磁波を発する場所は、この世をさまよう霊たちを大量に引き寄せ、その場所に縛り付けます。そして、一度その霊道に引き寄せられてしまった霊は、成仏することも叶わないまま、永遠に同じルートをたどり続けるのです。

霊道はあちこちに存在する

一度開いてしまった霊道は、なかなか自然に閉じるものではありません。そのため、この世はたくさんの霊道に溢れています。霊道がある場所に後から建物が建てられることも珍しくはなく、今や霊道は建物や区画に関係なく、縦横無尽に伸びているのです。しかし、すべての霊道に霊が通っているということはありません。新しく霊道ができれば、使われなくなる霊道も出てくるのです。また、季節や気候などにより霊たちが通るルートも日々変わるため、霊感に優れている方、霊に取り憑かれやすい方以外は、日常生活を送る上で気にしすぎることはないでしょう。

霊道のある家に住んでしまったら

一方で、引っ越した先がたまたま霊の通り道だったという可能性もゼロではありません。もし、家に頻繁に霊が通る霊道があったとしたら、どのようなことが起こるのでしょうか。まず大半の人が「誰もいないはずなのに物音がする」「たしかな人の気配を感じる」など、霊障に悩まされます。そして、そのうちに悪夢を見るようになったり、金縛りに遭うことで睡眠をろくに取ることもできず、体調を崩していきます。心身にダメージを与えられ続け、最悪の場合、死に至ってしまうこともあるのです。不浄霊はいわばネガティブな念のかたまりですから、よほど強い精神状態でない限り、平常心を保つことは難しいでしょう。

最も手っ取り早い解決方法は引っ越してしまうことですが、なかなか簡単にできることではありません。盛り塩や鏡を置くなどの対処法もありますが、その場しのぎにしかならないのが現実です。やはり、霊能者などしかるべき力を持った人によって、霊たちを鎮めてもらうことが一番の方法だと言えるでしょう。