アストラル体

アストラル体とは

アストラル体のイメージ

神智学において、人間や動物の身体は、目に見えない複数のエネルギー体で包まれているとされています。「アストラル体」もその中の一つです。アストラル体は第3層で、私たちの物質的肉体と気・オーラを包み込む形で存在しています。エネルギー体はそれぞれ役割が異なりますが、その中でアストラル体は私たちの感情や意識を司ります。例えば、私たちが今からどこに行こうかと考え、目的地を決めようとする時、アストラル体が働いています。人生における目的も同じで、自分がこれからどう生きていくか、その目的が明確な人のアストラル体は活性化されて、くっきりとしている傾向にあります。アストラル体は、私たちのパーソナリティー(低位我・人格)を構成するエネルギー体のうちの一つなのです。

死ぬと消滅する

アストラル体は、私たちが生きる上で抱く感情や思考にとどまらず、状態によっては体調や気分にも多くの影響を及ぼします。アストラル体や気が弱っていると、気分が沈みがちになったり、病気がなかなか治らないことも珍しくありません。それだけ密接に私たちの生活にかかわるこのエネルギー体は、死後は消滅すると考えられています。これがいわゆる「成仏」で、アストラル体が消滅すると、私たちの魂は輪廻転生をして生まれ変わります。ただし、この世に未練があると、私たちのアストラル体は消滅することができません。そして、幽霊となってさまよい続けてしまうのです。

睡眠でアストラル体を回復する

アストラル体が肉体から切り離された状態は、日常的にも起こっています。実は、私たちは眠っている間、無意識のうちにアストラル体を切り離して浄化しているのです。睡眠には身体や脳を休めるほかに、日常的に感情を司るアストラル体などのエネルギー体をリセットする効果もあります。睡眠不足の状態だと気分がすぐれなかったり、不調なことが多いのは、アストラル体が疲弊しているからにほかなりません。

ちなみに、普段は無意識のうちに行っていますが、浄化途中にたまたま意識が目覚めることもあります。気が付いたらふわふわと宙に浮いていて、下を見ると自分が眠っている――いわゆる「幽体離脱(体外離脱)」という状態です。秘教や神智学では、意図的に幽体離脱を行うことを「アストラル投射」と呼び、研究も進められています。現在では、左右の耳に異なる音を聞かせて特殊な脳波を発生させる「ヘミシンク」という方法で、アストラル体を肉体から切り離し、非日常的な状態へ行くことができると言われています。