芳香現象

芳香現象とは

芳香現象のイメージ

芳香現象とは、心霊現象のひとつの種類と言われています。誰もいないのに良い香りがする場合、これはその香りを嗅ぎ取った人物の周りの霊が、その香りを漂わせているのだと判断出来ます。つまり霊界の霊が、その香りをつくり、地上の人の臭覚に認識されるようにしているのです。これはいわゆる物理的心霊現象のひとつと言われ、霊的エネルギーからなるラップ音があるが、それと同じ現象とされています。実際に霊を目で確認できない人でも、芳香現象を感じ取ることができるのであれば、その人には微力でも霊力があると言えるかもしれません。

芳香現象が起こる理由

芳香現象を起こす霊の目的は、やはり何か伝えたいことがあるときのサインとされています。またはその香りを起こすことによって、何か力を与えているとも言われています。いい香りの場合は高級霊の香りであり、インドやチベットの高僧が修行を経て起こせるようになることもあると言われます。またアメリカ大陸初の聖人、ペルーの聖女リマのローサもまた、芳香現象を起こしていたとされています。

ちなみに低級霊からの匂いは芳香とは真逆の悪臭で、下水のような匂いがするとのこと。日本で一番有名な芳香現象は、秋田の聖母マリア像です。これはカトリックの在俗修道会「聖体奉仕会」での聖母マリアの奇跡の数々を指します。同修道会の木製の聖母マリアから、101回の涙と芳香現象があったと報告されています。この現象によって脳腫瘍が治るなど、病気の回復があったともされました。この芳香現象は、マリア様から涙と汗とともに発せられ、聖堂全体が良い香りに包まれたそうです。

芳香現象を科学的に見る動き

この奇跡の現象に関しては疑いをかける者もいたため、教区責任者、伊藤庄治郎司教による厳密な調査が行われました。結果、「超自然性を否定できず」という結論に達したということです。これは「詐欺ではない」との確認されたことを意味しています。秋田の聖母マリアの奇跡は、バチカンの枢機卿によって受理され、このマリア様の奇跡のエピソードは、日本のみならず海外にも多く知られることになりました。そして小さな在俗修道会「聖体奉仕会」には、世界からの巡礼者がやってくる聖地になったということです。