背後霊

背後霊とは

背後霊のイメージ

ざっくりとした言い方をするならば、背後霊とはあなたの背後にいる霊になります。「あなたは背後霊にとり憑かれている」と言われたなら、どちらかといえば、「え、嘘っ!」と驚きとともに怯えや恐怖を感じることが多いのではないでしょうか? では、背後霊はすべてが悪い霊かというと、そうではないようです。背後にとり憑く霊にはどんな特徴があり、とり憑ついた人にどんな影響を及ぼすのでしょうか。

背後霊ととり憑く対象との関係には、何かしらの因縁が存在する場合もあれば、まったくの偶然の組み合わせである場合もあります。背後霊は自身の意志でとり憑く対象を選ぶこともあれば、成り行きや偶然的な出会いからとり憑くこともあります。また、対象者を守る背後霊もいれば、逆に苦境に追い込む背後霊も存在します。ただし、とり憑かれた人の精神力や外部からの霊的な助けを得ることで、背後霊から受ける影響を大きくすることも小さくすることもできるとされます。背後霊は、対象者にぴったりと寄り添う形で、その行動を見張りながら、時折霊的な影響を与えることで運気を左右します。そのため、良い背後霊にとり憑かれている人は、より良い運気に恵まれ、悪い背後霊にとり憑かれている人は、悪い運気が巡ってくる傾向が強くなるわけです。

良い背後霊と悪い背後霊

背後霊はいつもとり憑いているわけでも、一度とり憑いたら離れないわけでもありません。人の心の隙間に入り込むような存在です。良い背後霊に出会うためには、自分自身の心を強く正しく保っておく必要があります。良い霊的なパワーを持つ人のもとには、良い運気をもたらす背後霊が集まりやすいのです。逆に、悪い背後霊が集まりやすい人も存在します。彼らの心は、邪悪な霊を呼び込みやすい憎しみ、怒り、嫉妬、利己心などの弱さで曇っています。悪い背後霊にとり憑かれないようにするには、利己的な愛ではなく利他的な愛を持つことが大切です。

守護霊と背後霊

守護霊はとり憑いた対象を護るために存在します。先祖など、とり憑かれている人と深く関係するものが守護霊となることもあれば、生まれた時のさまざまな条件から憑く守護霊、宗教的な守り神的な守護霊、善行の積み重ねによって引き寄せられた守護霊など、さまざまな種類の霊がいます。しかしすべてに共通するのは、とり憑いた対象を護り災いを防ぐなどの良い影響を与える存在であるところでしょう。対して背後霊は、ときに守護霊と同一視されることもありますが、実際には少し異なります。守護霊の一部または全部が背後霊を兼ねている場合もありますが、多くの場合は守護霊とは違ったスタンスで、より対象者に身近なところで直接的に働きかける存在であると言えます。守護霊は対象者の人生を広く包み込んで守り、背後霊は対象者にふりかかるさまざまな善悪取り交ぜた事柄に影響を及ぼして、その善悪の度合いを変えていくのです。

背後霊の特徴

背後霊の多くは守護霊などに比べて、霊的なランクの低い霊です。その活動は短期的かつ短絡的である傾向が強く、急なピンチに助けの手を差し伸べてくれるといった良い面もあれば、前回は助けてくれた同じ場面であっても、必ずしもまた助けてくれるとは限らないというムラもあります。すなわち、あまりアテにはできないわけです。ただ、この背後霊のムラ気も、とり憑かれた対象である人の成長に伴ってコントロールができるようになるともいわれます。背後霊は独自の意志を持つ霊であると同時に、周囲やとり憑いた対象の影響を受けやすい存在でもあるのです。そういう意味では、人間臭い面を持つ霊ということもできそうです。

背後霊は、とり憑いた対象の精神や体の調子、霊的なパワーの影響を受けて、プラスにもマイナスにもなりうる存在です。極端な例で考えれば、プラスになればサポーター、マイナスに転がればストーカーにもなってしまうのが背後霊なのです。背後霊の在り方は受け取る側次第の部分も大きいといえそうです。