グラウンディング

グラウンディングとは

グラウンディングのイメージ

グラウンディングとはもともと英語の「grounding」から来ている言葉で、言葉自体の意味は「地面に接地している」、「地面に置く」、電子機器などの「アースを取る」(地面に金属棒を打ち込み電気の逃げ道を作る)ということを意味しています。しかしこの「グラウンディング」は、スピリチュアルの世界では少し違った意味を持ちます。スピリチュアルの世界でグラウンディングと言えば、「地に足をつけて生きる」ことを指します。また、もう少し専門的には、「丹田(たんでん)を意識して、丹田にエネルギーを溜める」ということを言う場合もあります。「地に足をつけ生きる」ということは、「今、この瞬間を生きる」こと。心と意識をこの現実の社会に根差し、「今」から目を逸らさずに生きることが、スピリチュアルの世界では重要だとされています。

グラウンディングができている人

グラウンディングができている人は、基本的に心が安定しており、自分自身に自信を持っています。そして、しっかり「今」を生きることができているので、自分の理想を実現させ、生活に充実感と喜びを感じています。また、目的に向かってまっすぐに進んでいく強い力を持っているので、決断力も優れており、健康的、経済的に安定した生活を送ることができています。

グラウンディングができていない人

逆にグラウンディングができていない、または不充分な人は、例えばバーチャルなゲームの世界に没頭したり、作り物やファンタジーの世界に没頭したりして、現実の世界をないがしろにします。また、夢見がちでいつも将来の希望や夢の話ばかりして行動しない人も、グラウンディングが弱いと言われます。

グラウンディングの必要性

グラウンディングができていない人には、エネルギーが足りていません。行動を起こそうにも、その原動力となるエネルギーのレベルでの欠乏を起こしているので、何をしても上手くいかないのです。グラウンディングができていない人は、例えて言えば、大地や地中から受け取るはずの水分や栄養が足りず、栄養不足で花を咲かせることができない植物のような状態です。ですので、精神や情緒が安定せず、他の誰かや何かに依存した状態で生きていくことになります。地に足を付け、大地からしっかりとしたエネルギーを受け取り、目の前にある現実を見つめ生きていくことは、人生を輝かせます。自分がこうありたいと思った生き方をするためにも、グラウンディングはとても重要になってきます。

グラウンディングのエネルギーワーク

ではどうやってグラウンディングをすればいいのかと言えば、人の手を借りて行う方法と、自分だけで行う方法とがあります。人の手を借りる場合には2つあって、ヒーラーなどの専門家にエネルギーワークを習いに行くか、もしくはヒーリングやセラピーを受けるときに、グラウンディングを取り入れているところに行くかのどちらかになります。エネルギーワークを習うと、まず初めに「グラウンディング」という一連の技法を教わります。自分をエネルギー的に大地(地球)に接続し、しっかりとそこに固定する技法で、それを行うと心身が安定した状態になり、大地のエネルギーを十分に取り入れることができるようになります。自分でグラウンディングする方法は、次でご紹介します。

一人でできるグラウンディングの方法

人の力を借りるのではなく、自分一人でグラウンディングを行う方法をご紹介します。

まずは環境を整える

グラウンディングを行う前に、まずは環境、場を整えることが大切です。これは特別難しいことではなく、部屋の整理整頓、掃除など、簡単なことで大丈夫ですのでやってください。また、部屋の空気を入れ替えることも大事です。できるだけ窓とドアの2つの出入り口を使って換気するようにしてください。

ゆったりとした椅子に腰かける

グラウンディングをするために瞑想するので、それができる椅子を用意します。背凭れに寄りかかっても両足の裏が地面にピタッとつくくらいの椅子がいいです。椅子が高いようであれば、足の下に座布団や台などを置いても構いません。とにかく、足の裏をつけて、リラックスした姿勢が取れるようにしてください。

手を太ももの上に置く

手を太ももの上に置きますが、このとき、手のひらを上にして置くようにしてください。そうすると手のひらからもエネルギーが流れ出し、体のエネルギーの流れを促進することに繋がります。

ここからグラウンディングを行う瞑想法に入っていきます。

  1. 目を閉じ、ゆっくりと深呼吸を3回繰り返します。
  2. 深呼吸を終えてから、リラックスして自然な呼吸を繰り返していきます。
  3. 自分が座っている今の椅子を、大きな木の切り株だとイメージします。
  4. 大きな切り株の上で目を閉じ、瞑想しているというイメージを強めていきます。
  5. 徐々に座っている切り株と自分が繋がっていくイメージを持ってください。
  6. 一体になったイメージを持てたら、今度は切り株の根を通して、大地と繋がっていることを意識します。
  7. 自分も大地に生える木となったように、どっしりとした安定感を感じてください。
  8. イメージの中で、木の根がどんどん伸びていき、地球の真ん中、核まで降りていきます。
  9. 心が落ち着いて、安定していくのを感じましょう。大きなものに包まれています。
  10. 息を吐くたびに、体の中にたまっているストレスが木の根を通して大地に放出されていきます。
  11. 今度は息を吸うたびに、地中の豊かなエネルギーが体の中を満たしていきます。
  12. しばらく、ゆったりと呼吸を繰り返しながら、2つの感覚を味わいましょう。
  13. 自分の中に安定感が生まれたら、ゆっくり目を開け現実にもどってきます。

以上が簡単なグラウンディングのワークになります。手順が少し多いので、やり方を自分の声で録音して、それに従って行うのもおすすめです。

グラウンディングが外れてしまうとき

グラウンディングができている人や、心がけている人も、みんなグラウンディングが外れてしまうときがあります。それは朝、寝起きのときです。人は寝ているときはグラウンディングを行っていないので、朝起きたときは繋がりが外れていたり、弱くなっていたりします。ですので、朝目覚めたときにまずはグラウンディングのことを意識する、グラウンディングのワークを行うのが充実した一日を送るために、必要となってきます。また、驚いたときやショックを受けたときにもグラウンディングは外れてしまいがちなので、そんな時も一度落ち着いて、大地、地球と繋がることをイメージします。すると、上手く行かなさそうに思えたことも、スムーズに流れていくようになります。