ヘミシンク

脳波を操り、人間の意識に働きかける

ヘミシンクのイメージ

ヘミシンクとは、体外離脱やそれに近い意識状態を誘発・制御するためのオーディオガイダンス技術のことです。アメリカの超心理学者、ロバート・モンロー(1915~1995)が開発し、彼が設立したモンロー研究所が特許を取得しています。

どのような技術かというと、左右の耳に異なる周波数の音を聞かせ、特殊な脳波を発生させます。この特定のサウンドパターンを用いることにより、右脳と左脳を同期させ、日常では味わうことのできない特別な意識状態へ誘導します。通常、左脳は論理性、右脳は創造性をつかさどるので、この2つが同調することは考えられませんが、ヘミシンクではそれを可能にしました。ヘミシンクという言葉の由来も、「Hemispheric(半球の)」と「Synchronization(同調)」が組み合わさった造語です。この場合、半球は左脳と右脳のことを指します。

左右の耳に異なる音を聞かせる技術には、バイノーラルビートというものもありますが、ヘミシンクの優れているところは、何層もの複雑な音声信号を組み合わせている点です。これにより、例えばリラックスした状態に誘導しながら、意識が途切れないように覚醒状態を保つなど、意図した意識状態に導くことができるのです。

死後の世界や宇宙へ意識を飛ばすことも可能

前述の通り、ヘミシンクでは特殊な音声信号で左脳と右脳が同期させることにより、聞く人の意識を日常生活とは異なる意識状態へと導きます。この意識状態のことを「変性意識状態」と呼びます。変性意識には深いリラックス状態、集中した状態、知覚が拡大した状態など、様々な状態がありますが、ロバート・モンローはそれらをレベルごとに分類しました。

レベルが高くなるほど、人の意識は物質的な世界から離れていきます。中には、死後の世界も含まれます。ロバート・モンローは、人間の意識と肉体は別物で、人は死ぬと肉体の機能は失うけれど、意識は肉体から切り離され、死後の世界に移行すると考えたのです。そして、長年の研究により、死後の世界や前世の体験、未来予知、地球外生命体とコンタクトできるヘミシンク音などを次々と特定していきました。まるでテレビやラジオでチューニングするかのように、様々な体験ができるようになったのです。

現在も多くの人がスピリチュアルな体験をしている

実は、ロバート・モンロー自身、1958年に突然体外離脱を経験した人物でした。それ以降繰り返してきた不思議な体験をもとに数々の本を出版。さらに、その経験を科学的に研究するべく、1971年にモンロー研究所を設立したのです。

彼の研究の成果により、現在でも、日本を含め世界各国でヘミシンクのセミナーが催されています。「天国にいる家族と話がしたい」「自分の前世が知りたい」「宇宙人と交信したい」など、スピリチュアルな目的を持った参加者が多く、中には実際にその次元にまで到達したという人もいます。興味がおありの方は、ぜひその真偽をご自身の身体で確かめてみてください。