スマッジング・セージ

ハーブを焚いて、その煙で空間を浄化する行為

スマッジング・セージのイメージ

天然ハーブの一種であるホワイトセージに火をつけて煙を焚き、その煙によって空間や物を浄化することを「スマッジング」と言います。「スマッジング」の語源は、「燻し火」という意味の英語「smudge」です。もともとはネイティブ・アメリカンから発祥した儀式で、現在でもパワーストーンを浄化する時や低級霊を浄化する時、ヨガや瞑想を行う前などに行われています。

精霊の力を信じていたネイティブ・アメリカンたち

ネイティブ・アメリカンは、15世紀にヨーロッパ系の白人たちが移住する以前から北米地域に棲んでいた先住民族です。彼らは大自然の中に「水・地・火・風」の4大元素を司る精霊の存在を見出し、精霊たちの力を借りながら自給自足の生活をしていました。生活の中で儀式は欠かせないもので、儀式を行う際にはスマッジングを行い、精霊の力でその場を清めていたと言います。

彼らのスマッジングに使われたハーブは、山ヨモギやスウィートグラスなど様々ですが、中でも浄化効果が強いとされていたのがホワイトセージでした。ネイティブ・アメリカンたちは、ホワイトセージのことを「聖なるハーブ」「神聖な賢人」と呼び、重宝していました。

スマッジングの方法

では、ホワイトセージを使って、どのように浄化を行うのかご紹介します。

用意するもの

  • 乾燥させたホワイトセージ
  • マッチやライター
  • 耐熱皿

浄化の方法

  1. 部屋の窓を開け、負のエネルギーを外に出す
  2. ホワイトセージに火をつける
  3. 煙が出てきたら、手で仰いで火を消す
  4. 浄化したいものがある場合は、対象を煙にかざす
  5. 部屋全体を浄化する場合は、お皿を持って部屋の中を歩く
  6. 浄化を終えたら、窓を開けて空気を入れ替える

注意点

  • ヤケドや火の後始末には十分注意してください。
  • 室内に煙が充満しすぎると、火災報知器が作動する可能性があります。

ホワイトセージには3つのタイプがあります。「クラスター」と呼ばれる茎から切り取ったもの、「ルーズリーフ」という葉のみを集めたもの、「ワンド(バンドル)」といういくつかのルーズリーフを糸で束にしたものです。基本的にはどれを選んでも問題ありません。火をつけるのに慣れないうちは、少量から試していくことをおすすめします。

スマッジングの効果

ホワイトセージを使ったスマッジングの効果は絶大。早い人ですと、最後に部屋の窓を開けた瞬間に「部屋の中の空気が変わった」あるいは「心が軽くなった」と実感できると言います。普段多くの時間を過ごす部屋が浄化されることにより、以前より早く眠りにつけるようになったり、リラックスできるようになるでしょう。また、ストレスから落ち込んだり、気持ちが乗らないときも、ホワイトセージのスマッジングを行うことで脳が覚醒され、リフレッシュ効果も期待できるのです。