テレキネシス(念力) 

テレキネシスとは

テレキネシス(念力) のイメージ

テレキネシスとは、念力のことです。その念力によって物体を動かす力を念動力といいます。細かく分類すると、念動力には2種類あるとされています。それが、テレキネシスとサイコキネシスです。テレキネシスは、物体そのものに直接念力を送って動かします。一方、サイコキネシスは念力で物体に衝撃のようなものを与えて動かします。もっと言えば、テレキネシスは内側から物体を動かす、サイコキネシスは外側から物体を動かすと表現できます。つまり、「念力で物を動かす」という能力自体は同じですが、物体へのアプローチの仕方が異なるのです。このように、見ているほうには全くわからない僅かな違いであることから、日本では総じて念力と呼ばれることが多いです。

また、「念力」には一心に思い込むことによって湧いてくる力という意味もあります。

テレキネシスでできること

テレキネシスによって物体が移動する等の現象は、テレキネシス現象と呼ばれています。テレキネシス現象は、超能力の種類の中で比較的想像しやすいポピュラーなものです。例えば、マジックでよく見かけるスプーン曲げやコインの瞬間移動。映画などで目にする、家具や建造物を対象に触れることなく浮き上がらせる物体移動現象。他にも空中浮揚、物質の温度の上げ下げなどがあります。理論上、これらはサイコキネシスでも実現可能です。

テレキネシスを操る超能力者

ここでは、テレキネシスを操ったとされる超能力者を紹介します。

ニーナ・クラギーナ

強力なテレキネシスを持ち「超能力の女王」と呼ばれたロシア(旧ソ連)の女性です。彼女は1973年に行われた実験において、驚異的な成果を出しました。手を触れずに蛙の心臓を止めたり、3キログラムの灰皿を動かしたりすることに成功したのです。その際、立会人であった科学者の心臓を止めるという危険な実験も行われ、心配停止状態になる直前で中断されました。これらの実験は、彼女のエネルギーまでひどく消耗したと言われています。実験は撮影され、その映像は映画化されました。

ユリ・ゲラー

1970年代後半、遠隔で壊れた時計を動かしたり、スプーン曲げを行ったりして日本中に超能力ブームを巻き起こしました。近年、CIAが過去に行ったユリ・ゲラーの超能力に関する実験が公開されました。8日間にも渡って行われた実験で、CIAはユリ・ゲラーを本物の超能力者であると認めています。

清田益章

ユリ・ゲラーから始まった日本の超能力ブーム。その最中に現れたのが、清田益明です。彼は幼いころから片付けを始めると、自然とおもちゃが自分の方へ転がってきたといいます。無意識にテレキネシスを使いこなしていたと考えられます。

近年、中国では念力を読み取るBMIシステムが研究されています。人の念力にロボットアームが反応し、つかむ、つまむ、握る、すくうなどの動きをするのです。つまり、もはやテレキネシスの存在は可視化されていると言えるのではないでしょうか。だれにでもテレキネシスはあり、その力が強い人が超能力者と呼ばれているのでしょう。