クンダリーニ

誰もが持つ生命エネルギー

クンダリーニとは、サンスクリット語で「螺旋を有する者」という意味。人間の体内に存在する「生きるための根源的な生命エネルギー」のことです。会陰（性器と肛門の間）にある第1チャクラにあり、普段は眠っています。クンダリーニが覚醒すると、第1チャクラから背骨を通って第7チャクラへとエネルギーが上昇。そのエネルギーはやがて脳天を突き抜け、宇宙のエネルギーとつながります。そして、数々の神秘体験をするようになり、最終的に解脱することができると言われています。

クンダリーニヨガで第1チャクラを開く

クンダリーニを覚醒するためには、基盤となる第1チャクラを安定させる必要があります。瞑想やヨガで修行するなど、方法は様々です。今回は、代表的な覚醒方法の一つとして、「クンダリーニヨガ」をご紹介します。

クンダリーニヨガは、ヨガのポーズや呼吸法に「マントラ」という呪文を組み合わせたもので、ヨガの中で最も「総合的で完成されたヨガ」と言われています。ポイントとなるのは「火の呼吸法」です。1分間に30～60回というスピードで腹式呼吸をし、これを1～5分間継続して行います。多くの酸素を体内に取り込むことで、エネルギーが身体の中で増幅します。これが、チャクラを開き、眠っているエネルギーを目覚めさせることにつながるのです。他にも、気分をリラックスさせたり、精神を安定させるなどの効果も期待できます。かなりの体力を使う呼吸法なので、心臓疾患や高血圧などの持病がある方や、体調不良の方は行わないようにしましょう。

クンダリーニが覚醒する前兆

クンダリーニが覚醒すると、肉体的・精神的に様々な兆候が表れるようになります。肉体的な兆候には、痙攣や震え、動悸、吐き気のほか、エネルギーが第1チャクラから背骨を通って第7チャクラを移動する際、頭痛や腰痛を伴うことがあります。精神的な兆候としては、「幸福感に包まれる」「感謝の気持ちが溢れる」「自分に自信を持てる」などが挙げられます。肉体的・精神的な前兆以外に、「ツインソウルと出会う」というケースも。ツインソウルと出会うことで、魂の成長が促され、クンダリーニが覚醒しやすくなると言います。 そして、こうした前兆が見られた後、数日間から数カ月にわたり宇宙とつながった感覚に満たされ、愛に溢れた状態が続くのです。覚醒段階で様々な潜在能力が目覚め、サイキック能力などの不思議な力が使えるようになる人もいます。

クンダリーニは、自己制御ができないすさまじいエネルギーです。準備が整わない状態や、体調がすぐれない時に無理やり覚醒しようとすると、命にかかわります。覚醒を目指す際は、必ず専門の指導員のもとで行うようにしてください。