宇宙意識
宇宙と一体になる感覚を味わう
宇宙意識とは、宇宙という遠くの地点から自分を見つめているような感覚のことです。客観的に自分自身や感情、自分の周りの事象を見ることができ、とても穏やかな心の状態のことを指します。
普段の生活において、私たちの意識は宇宙と切り離されています。そのため、目の前のことに囚われ、自分の周りで起こるちょっとしたことに怒ったり、不安になったりするのです。これは、自我意識が自分の中に閉じ込められているからにほかなりません。そうした自我意識を解放することで、普段眠っている宇宙意識が覚醒し、まるで宇宙と一体となったような、愛に満ちた感覚を味わうことができます。
宇宙意識を覚醒させるには
瞑想や呼吸法、イメージングなど、宇宙意識を覚醒させる方法は様々です。その中で、ヨガの瞑想法をご紹介します。ヨガの世界では、宇宙の生命力を「シャクティ」と呼び、シャクティとつながるための瞑想法が存在するのです。
- 自分の身体の感覚に神経を集中します。顔のパーツから始め、首、肩、肩甲骨、腕と意識を下降させ、足先に至るまでの感覚を味わいます。
- 身体の中のエネルギーが内側から外側に広がって、自分の身体が光り輝く姿をイメージします。
- 自分の身体の感覚に意識を集中し続けます。自分自身の呼吸に耳を傾けたり、力みが入っている部位がないかなど、観察を続けましょう。
- 自身の細胞が、この世に存在するすべての原子や分子とつながっていく様子をイメージしましょう。
- 自分の身体がいきいきと輝いていく様子をイメージします。その間も、意識は自分の身体の感覚に向け続けます。瞑想を終えたら、この感覚を一日中維持できるように努めます。
瞑想の時間の目安は、だいたい20分程度に留めておきましょう。最初はなかなかうまくいかなくても、定期的に続けることで、自然と雑念が抜けていき、心が解放された状態を維持することができるようになります。
大切なのは、自分の中にある感情や感覚をすべて手放し、あるがままを受け入れることです。過去にとらわれず、未来に不安を感じず、ただ“今”という瞬間に意識を集中します。そうすれば、ある時覚醒体験が始まり、宇宙の愛に包まれるという得も言われぬ感動を味わえるでしょう。