ツングースカの大爆発
世界では原因不明の現象が日々起こっています。それは現代科学で説明可能なものもありますが、完全に説明がつかないものも多くあります。今回ご紹介する「ツングースカの大爆発」もそのひとつです。
1908年に起きた謎の大爆発
ツングースカというのは、現在のロシア、シベリアのクラスノヤルスク地方ツングースカ川上流付近のことです。1908年6月30日午前7時過ぎ、森林地帯であるこの地方一帯に巨大な轟音が鳴り響き、とてつもない爆風が付近の家をも吹き飛ばしてしまったといいます。
1500キロも離れている都市、イルクーツクでは地震波が観測され、爆発音があった一帯は、まだ夜明け前でしたが、普段の100倍も空が明るくなり、その様子はロンドンでも観測されました。当時、何が爆発をしたのかはわかりませんでしたが、爆発によるキノコ雲も発生して、数百キロ離れていても見ることができたそうです。
後日詳しく調べてみると、爆発があったと思われる地点から半径20キロメートルから50キロメートルにわたり、樹木がなぎ倒されていて、火災が発生した面積は東京都とほぼ同じの2150平方キロメートルと甚大な被害がありました。
なぜ爆発が起きたのか?
爆発した地域一帯は、ほとんど人が住んで居なかったので、犠牲者は少なかったようですが、それにしても非常に広範囲に被害が出た爆発でした。 しかし、この爆発が、どのような原因によって起こったのか当時は謎のままだったのです。科学者たちは隕石などが落ちてきたと考えたのですが、爆心地にはいくら探しても隕石の欠片などはありません。何の証拠も出てこないため、この大爆発は「ツングースカの大爆発」として、20世紀に起きた大きな謎として、21世紀を迎えることになるのです。
21世紀になり原因が特定されるが、まだ残る謎
21世紀になった2013年、この大爆発の原因と思われる有力な説が発表されます。地質調査の結果、微細な隕石の痕跡が発見され、この大爆発の原因は「隕石が落下途中に爆発し、激しい空気の振動(衝撃波)が起きた」という内容でした。この説は非常に科学的で、多くの科学者が支持を表明し、現在では定説になりつつあります。
しかし、まだいくつかの謎は残っています。例えば、大爆発の起こった周辺の生態系が大きく変化したという報告があります。新種の昆虫が誕生したり、既存の種でも寿命が長くなったとする研究があります。この現象は、隕石が爆発しただけで起こるとは考えにくいのです。
天体現象は昔から吉凶の兆しとされていた
星座占いに代表されるように、星の動きや天体現象は太古の昔から良い兆しや、悪い事が訪れる前ぶれなどと信じられてきました。
隕石に似たもので彗星なども凶事が起きると畏れられています。考えてみれば、ツングースカの大爆発が1908年に起こります。その数年後の1914年には第一次世界大戦が勃発、その前後からロシアは革命につながる動きがあり、1918年にはロシア帝国が崩壊、数年間の内戦状態となってしまいます。
ツングースカの大爆発は、このようなロシアの混乱を予言したものかもしれません。多くの血が流れる時代が来ることを人々に知らせるために、何らかのパワーが働いたとも考えられるでしょう。
私達を見守っている方が何かを知らせてくれる、それはこのように世界的なことでなくても、個人レベルでも起きています。それに気づいて、自分の運命を知り、最善の道を歩む。そのお手伝いをするのが、霊視や占いの役割です。ぜひ、あなたに届いている知らせを、一刻も早く受け取ってください。