霊能力

霊能力のイメージ

霊能力は、霊的な力全てを総括する言葉です。科学では解明しきれない分野であるため、明確に定義することが難しく、正確に認識することも容易ではありません。しかし、現実に霊能力はありその能力を活用する霊能者もいます。

霊能力とは何か

人は、肉体と霊体とで構成されています。肉体は五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)を持ち、肉体を動かす能力によって支えられていて、科学的にも認識されています。これに対して、霊体は霊的な感覚である霊能力を持ちます。その中には、視力や聴覚を霊的に感じる霊視や霊聴などの肉体の五感に対応するものも多くありますが、その働き方は異なります。人は全て肉体と霊体の両方を持っているという考えを元にすると、霊能力は一部の人が持つ特殊能力ではなく、全ての人に備わった能力ということができます。ただし、その発現の仕方や能力の大きさなどに違いがあると考えられているのです。

霊能力と霊感は良く似た言葉であり、その違いがはっきりと認識されていないために、混同されて使われることも多いようです。霊能力とは前述の通り、人の霊体が持つ能力の全てを指す言葉です。霊感は、この霊能力を自らの働き掛けで感じ取ったり外に向かって働きかけたりする力として使用はできないものの、受け身の形で感じ取ることのできる感性を指します。すなわち、霊感は霊能力の一つ、または一部ということができます。

霊能力の種類

人の身体能力が多岐にわたり、その種類を簡単に説明しきれないように、霊能力にもまた多くの異なる能力が含まれています。前述の霊視や霊聴はその代表的な例です。そのほかにも、霊と交信をすることで、「守護霊や背後霊との対話」・「生霊や死霊の呼び寄せ」を可能にします。霊の中でも死者との交信は、イタコ巫女のように、口寄せ霊媒としての能力を発揮する例が多いようです。

さらには、前世見・予知・夢伝達・千里眼または眼通力などの、透視もまた霊能力です。超能力的な思念伝達幽体離脱もまた、霊能力によって行われるものとされています。

霊能力によって解決できること

霊能力には多種多様な能力が含まれています。その能力を活用することで、さまざまな問題を解決することもできます。なんらかの霊によってトラブルが発生している場合には、霊能力によって除霊を行って霊を遠ざけることができます。また、除霊の一つの方法である浄霊を行えば、その例を成仏させることも可能です。

また、現実社会における恋愛やケンカなどの人間関係のトラブルの解決糸口も、霊能力によって見通すことができ、「縁結び」や「縁切り」にも有効に活かすことができます。さらには、霊能力を使って、精神的なストレスなどから解放されるよう導いたり、目標や目的といった願望を叶えるための道筋や成功のためのヒントを見つけたりといった「波動修正」も行われています。

霊能力は人の誰もが内側に持っていますが、その能力の強さや発現の仕方には個人差があります。生まれつき霊能力が強く表面に現れやすい人もいれば、一生気づくことなく過ぎていく人もいるのです。霊能力は、修行や修練によって発達させることが可能だといわれています。例えば、受動的な霊感を持つ人がその能力をさらに磨けばより強い霊能力を持つことは可能なのです。ただし、人が持って生まれた身体能力を鍛えることと同じで、修行や修練を積んでも、誰もが同じレベルの霊能力を身につけられるというわけではありません。あくまで自分の持つ潜在的な霊能力を磨くことができるという意味です。

霊能力のプラスとマイナス

霊能力による霊視は肉体的な視覚とは違い、全ての人に見えたり、認められるものではありません。霊的な内容が見えることで、多くの問題を解決することもできますが、見たくないことや見ない方がいいものも見えてしまいます。トラブルを引き寄せるマイナス部分もあるのです。霊感程度の弱さであっても、実生活に影響を与えることはよくあり、強力な霊能力を持つ人に相談して解決してもらう必要に迫られることはよくあります。

また強い霊能力を持っていたとしても、必ずしも人に対して霊能力を使えるとは限りません。心身の強さや十分なコントロール能力が備わっていなければ、本人の生活にさえ支障をきたしてしまうこともあるのです。そのため、実際に人のために積極的に使える霊能力を持つ人はごく一部です。霊能力を頼る際には、それが相手の能力であっても自分の能力であっても、それが十分コントロールされている霊能力であること、正しい方法で使われていることなどを確認することが必要でしょう。