ファティマの奇跡

ファティマの奇跡とは

ファティマの奇跡のイメージ

ファティマとは、ポルトガルにある都市の名称で、首都であるリスボンから車で2時間ほどの距離にあります。この地で起きたのが、有名な「ファティマの奇跡」です。

この出来事は、世界で最も有名な奇跡とも言われていて、キリスト教カトリックの総本山であるバチカンも「奇跡」ということを認めています。今回は、ファティマの奇跡とはどのようなものか、また、そのスピリチュアルな意味も考えてみましょう。

子どもたちの前に現れた光の貴婦人

その奇跡が最初に起きたのは、1917年5月13日でした。ファティマは山の中にある村で、そこにルシア、ヤンシタという女の子、フランシスコという男の子がいました。3人は仲良しで、その日もいつものように丘の上で遊んでいると、突然ヒイラギの木から閃光が発せられたかと思うと、そこには柔らかい光に包まれた貴婦人が立っていたのです。

貴婦人は子どもたちに毎月13日にこの場所に来るよう、伝えると消えてしまいました。子どもたちは不思議な思いを抱きながらも、お告げの通り毎月13日にその場所へと向かうようになります。

子どもたちに託された予言

光に包まれた貴婦人は、「ロザリオのマリア」と名乗ります。ロザリオというのは、カトリック教会で聖母マリア様に祈りを捧げる時の数珠のようなものです。つまり、この貴婦人は聖母マリア様だったのです。

マリア様は、子どもたちに予言を授けます。まず、第一の予言は当時勃発していた第一次世界大戦が終了するというもの、第二の予言は第二次世界大戦が起こるということ、そして、第三の予言は1960年まで公開しないように言いました。

歴史が証明するように、この「ファティマの予言」と言われるものは、第一、第二の予言ともに的中しています。第三の予言については、1960年になってもバチカンは公開をせずにいましたが、21世紀となった2000年に正式な文書を公表、第三の予言は1981年に起きた「ローマ教皇の暗殺未遂」だとの見解を発表したのです。

しかし、それが本当なのか疑う声も大きく、これからの時代に何かが起きるのでは、と考える専門家も多くいます。

群衆の目の前で起きた奇跡

この出来事が有名になった理由は、予言が的中したことにもありますが、多くの人の前に光りに包まれたマリア様が出現して、奇跡を起こしたからです。

最初の頃は話しを聞きつけた数百人程度の人々が、聖母マリア様が出現するときに、光を見たと証言しています。その後は、奇跡を目の当たりにしようと7万人もの人々が集まり、奇跡はそのときにも起こりました。

子どもたちがマリア様と話している最中に、なんと、太陽があちらこちらに動いてゆき、直前に降った雨のため濡れてしまった地面や衣服を乾かしたというのです。群衆の中には新聞記者や科学者もおり、それらの人たちも奇跡を見ていましたから、世界中に知られることになったのです。

奇跡は身近にも起きている

この出来事は、霊視の才能があった3人の子どもが、霊界からのメッセージを受け取ったと考えられるでしょう。世界大戦という世界が非常に苦しんでいた時代、霊界からは私達を救おうとして、強いメッセージが発信されていたのだと思います。それが、多くの人達にも伝わって、奇跡として具現化されていったのです。

ただ、霊界からのメッセージは、昔も今も常に私達に発信されています。多くの人達はそれを受け取れないでいるだけです。それを受け取るには、霊視ができる先生に相談してみることが一番良い方法だと思います。霊能の強い先生であれば、願望成就などのお手伝いなどもしてくれます。

ただ、私達も先生に頼りきりではいけません。日々正しい行いを心がけて、自分の願いが成就するように努力をしましょう。そうすれば、霊界から必ず良いメッセージが送られてくることでしょう。