未来予知

未来予知のイメージ

未来予知とは文字通り、未来の事象について知ることができる霊能力のことです。その方法は霊能者によって様々で、純粋に霊感霊視能力のみを使って未来の状況を読み取る者もいれば、水晶球透視やタロット、易などの媒介物を用いて間接的に未来像を知る者もいます。

霊能力のレベルから見れば、前者の方が後者よりもより高度な能力の持ち主であるということは言うまでもありません。

いずれにせよ、未来予知をする霊能者は本人が自覚しているか無自覚かに関わらず、必ずアカシックレコードにアクセスしています。

アカシックレコード(Akashic Records)とは、我々の住む宇宙の創生からその終焉に至るまでのありとあらゆる情報がアストラルエネルギーの波動となって存在している特殊な領域のことで、霊的な超感覚を用いてここへアクセスすると過去から現在、さらに未来における森羅万象についての情報を取得することができるのです。

アカシックレコードが充満する領域には時間という概念が存在していないため、霊能力によってここへアクセスした者は得た情報が過去のものなのか、それとも未来のものなのかを自分で判断しなくてはなりません。例えばAさんの未来について透視しようとした場合、透視者が見た映像はすでにAさんに起きてしまっていることかもしれず、その辺についてはAさん自身に細かく確認を取りながらでなくては判断できません。

さらにその未来の映像が本当にAさん自身に起きることなのかどうかも確認しなくてはいけなくなります。宇宙は多次元構造になっているため、透視者の見たAさんの未来はもしかしたら、別宇宙に存在するA’さんに起きることかもしれないのです。それを透視者自身が100%の確率で見分けることはほとんど不可能です。ここに未来予知の限界と不確実性の問題が生じてきます。未来予知をする霊能者はよく「予知された未来は本人の行動で変化する」と言いますが、ある意味、それは自分が予知した未来像に確信が持てないことを曖昧にする方便でもあるのです。

では、霊能者が正確な未来予知をすることは不可能なのかと言えば、一概にそうであると言い切ることもできません。世の中にはきわめて少数ながら、正確無比な未来予知を行える霊能者も存在するからです。

彼らはアカシックレコードにアクセスして情報を取り出してきた後、守護霊を初めとする高級霊界の存在に確認を取るのです。守護霊などの高級霊はそれが守護する存在の運命の道筋について誰よりも熟知しているので、そこに確認を取ることで守護されている人間の正確な未来を知ることができます。

もちろん、その未来とて不可変のものではく、本人の後天的な努力によってある程度まで変えることができます。むしろ、守護霊は人間が自分の力で未来を切り開き、変えていくことを願っています。未来予知者の使命というのは良き未来ビジョンについてはそのまま相談者に伝えて気持ち(魂)を明るくしてあげて、悪い未来ビジョンについてはそれを避けるための有効な方策、努力の方向性などを示唆してあげることに尽きます。