シンクロニシティ

シンクロニシティのイメージ

シンクロニシティ(synchronicity)とは、意味のある「偶然の一致」のこと。日本語で「共時性」とも訳されますが、そのままシンクロニシティと言うことの方が多いかもしれません。これはもともと心理学者のカール・ユングによって提唱されたもので、「ひとりひとりの意識とは別に人類全体に共通する集合的無意識があり、そこから偶然の一致が引き起こされる」という概念です。現在、この概念は主にスピリチュアルの分野に取り入れられており、波動エネルギーの周波数によって引き寄せられる共鳴現象として捉えられています。

シンクロニシティの例

「ずっと連絡していなかった昔の友人のことをふと思い出したら、その直後にその人から連絡が来た」といった現象。これはまさにシンクロニシティの代表例と言えるでしょう。また「頭の中で考えていた内容とまったく同じことを、いきなり目の前の人やテレビのタレントが話し出した」といった体験に心当たりはないでしょうか。これもシンクロニシティの良い例です。他には「ふと時間が気になって時計を見たらいつも同じ時刻を指している」「無意識に選んでいるつもりがいつも同じものを選んでしまう」「全然関係ない場所で何度も会う人がいる」といった現象もシンクロニシティである可能性が高いものとして挙げられます。

シンクロニシティが起きやすい関係

シンクロニシティは恋人同士や親友の間でよく発生します。しかし「親密な関係であればあるほどシンクロニシティが起きやすくなる」というわけではありません。確かにシンクロニシティは恋人同士や親友の間で発生確率が上がりますが、これは結果的にそうなっているというだけの話です。そもそもシンクロニシティとは周波数が引き寄せている現象です。特定の周波数を持つもの同士が引き寄せ合った結果としてシンクロすることになります。恋人や親友はもともと引き寄せ合った結果として縁が結び付いているわけですから、当然その周波数も近似する場合が多く、結果的にシンクロしやすい、ということです。

一卵性双生児のシンクロニシティ

シンクロニシティが最も発生しやすい関係は一卵性双生児と言われます。「双子の片方が危険な目に遭った際、離れた場所にいるもう片方が突然不安に襲われた」といった例、また「別の場所にいるにもかかわらず全く同じタイミングで同じ行動を取り出した」といった例は世界中の双子から報告されています。一卵性双生児はもともとひとつの魂であったとされ、その周波数も極めて近似していると言われています。それゆえシンクロニシティが頻繁に発生するのです。生まれてすぐに何らかの原因で引き離された双子が、全く別々の場所でそれぞれの人生を送り、何十年もの時を経て再会し、お互いの人生が恐ろしいほどにシンクロしていた、という事例も存在します。一卵性双生児のシンクロニシティはまさに「魂の神秘」と言えるでしょう。

シンクロニシティの原理

冒頭でもお話しました通り、シンクロニシティはもともと心理学者のユングが提唱したもので、集合的無意識から引き起こされるものです。この集合的無意識を、スピリチュアルの世界では「宇宙意識」という言葉で表します。宇宙意識とは一つの大きな意志であり、我々人類が固有に持っている魂はいわばそれらの末端に過ぎません。宇宙意識やそこから伸びる数多の枝葉、そしてその末端に位置する我々の魂、これらは我々が通常認識している肉の次元(三次元)ではない次元の結びつきです。これをスピリチュアルの分野で「高次元」と呼びます。そして高次元の結びつきはごく稀に肉の次元へと作用を及ぼすことがあります。この作用が、先ほど述べた周波数の近似、これよって受信されることになります。初めて訪れたはずの場所や場面に対して「この光景は前にも見たことがある」と思う既視感(デジャヴュ)などもそのひとつであると言えます。また本項で述べる偶然の一致、シンクロニシティもそのひとつです。これらの不思議な現象はすべて高次元の世界における宇宙意識との結びつきによるものなのです。