ダウジング
ダウジングの歴史
振り子の力を駆使して、隠された物を見つけ出す手法として有名なダウジング。用いる道具には、ペンデュラム・ダウジング(振り子)とロッド・ダウジング(L字とY字の棒)とがあります。ダウジングの起源は明らかにされていませんが、もともとは生活するための水場(水脈)を得るために、木を使用して探したことが原型であるという説が有力となっています。その後ダウジングは、霊能者や占い師などが、占いや予言などを行う際に使われることもあれば、地質学調査などに活用されることもあるようになりました。さらに、隠された物を探すだけでなく、人間の潜在能力を引き出す力も持っているとされています。
実際のところ、16世紀のドイツでは地質学調査に使用され、ダウンジングにより金属探知を行っていたとされています。ただ、やがてその不思議な力の影響からか、異端審問(嘘発見器)にも使用されていたと言われています。もっとも、ダウジングが悪魔の道具とされてイエズス界から「悪魔主義」と言われて以来、異端審問での使用はなくなってしまいました。その後、フランスのM・シュブルールの論文やオーストラリアの科学者シェヴレルの振り子の実験などにより、再びダウジングについて広く語られるようになりました。出版の書籍「The Divining Hand」には、ダウジングの歴史について詳しく記されています。
ダウジングは、ベトナム戦争の地雷の探知にも使用され、結果を残したと言われています。また、英国の会社がダウジングの原理を利用した爆弾探知機を開発したのですが、これは役に立たない詐欺であると武器の専門家が明らかにされることもありました。現代においては、一般的に占いで使われることが多いダウジング。自分では決めかねていることなどを、ダウンジングによって決めてもらうケースでの使用がほとんどです。なお、占う人の潜在意識を引き出すのがダウンジングですので、ダウンジングをしたことで怪現象が起こることはありません。
ダウジングの方法
ダウジングは霊的な力を使って真実を見たり、予言したりすることではなく、人間の潜在能力を引き出して判断を強めるものなので、霊的な危険度が低いと言われています。今回紹介するダウジングで使用する道具はペンデュラム(振り子)。ロッド・ダウジングもありますが、やり方としてはほぼ同じと思って構いません。
ペンデュラム・ダウジング
- ペンデュラムとYES/NOで答えられるような簡単な質問用紙を準備する。
- ペンデュラムの動作確認をする
- ダウジングを始める前に深呼吸をして気持ちを整える。
- ペンデュラムを持つ。持ち方は自由で、ペンデュラムが左右上下に動くように持つ。
※初心者は、短めに持つとやりやすいでしょう。「右に動いてください」など話しかけながら動かしてみてください。 - まずは「縦に揺れてください」と言いながら、縦揺れ、そのあと「時計まわりをしてください」「反時計回りをしてください」とペンデュラムにお願いしながら揺らす。左右の動き、ななめの動きなど、声に出してお願いしながら、ペンデュラムをチューニングしていく。
- 「YESの動きをお願いします」「NOの動きをお願いします」とペンデュラムに声をかけながらYESとNOの動きを確認、覚える。
- 試し問題を出す。「私は男ですか」などわかりやすい問題でYES、NOの答えが正確に返ってくるかを確認。
- ダウジングを開始。できるだけ明確にYESかNOで答えられるように、確認したいこと、決めてほしいことをペンデュラムに聞いて行く。6で決めたYES、NOの反応を見る。ダウジングに「YESっぽい」など曖昧な結果はない。判断しかねる動きだったときは、YES、NOどちらでもないということ。
ダウジングの効用
ダウジングは占い以外でも、身体へのエネルギー効果を高める、ヒーリング効果を得るなど、様々な使用方法があります。簡単にできる占いとして、一般にも割と浸透していると言っても良いでしょう。また、日本やヨーロッパにはダウジング協会も存在しており、スピリチュアルな世界との繋がりを語ったり、普及活動を行ったりしています。