パワースポット

パワースポットとは

パワースポットのイメージ

ひと言で表すならば、パワーを発する場所をパワースポットと呼びます。そこを訪れることで何らかのパワーの影響を受ける、世界各地にそんな場所があります。そこで得られるパワーは、癒しや活力などの正の力であることもあれば、脱力や不快感といった負の力の場合もあります。世界各地にあるパワースポットには、そのパワーを身に受けたいと願う人、そのパワーの謎に迫ろうとする人などが常に集まってきています。

そのパワーの形は、まったく目に見えなければ感じ取ることもできない場合もあれば、そこに生える植物の形を変え、岩や砂の色や形を変え、流れ出る水の質を変え、空気内のイオン濃度や香りをも変えるほどのパワーを溢れさせていることもあります。また、パワーの源は、自然に存在している場合もあれば、歴史的な出来事や人工的に作られた建造物などの場合もあります。

どんなパワースポットがあるか

温泉の湧く地は、分かりやすいパワースポットの一つといえます。マグマの影響を受けて地下から湧き出す湯は治療効果もあり、人にとってとても受け取りやすいパワーを持つスポットです。また、日本各地に残る古い神社仏閣は、もとから信仰の対象地となっていたところへ、神や仏を崇め祀る施設が作られたことで、より特別なパワーを持つようになりました。歴史上の有名な人物が生まれた地や没した地、大きな戦いがあった地などにも、パワーは宿るとされます。その一方で、人を寄せつけない深い森や離れた島、荒れた土地などの自然もまた、それ自体がパワーを持つとして自然崇拝の対象となってきました。大きく聳え立ち、頂に白い雪をかぶり、時に煙を吐く美しい山、富士山もまた日本における強力な自然のパワースポットです。

有名なパワースポット

日本には富士山や屋久島などの自然、神の存在を感じる伊勢神宮や出雲大社、平安京の遺構として現存する最古の寺である東寺などの聖地、生と死の狭間で霊と交信できる場所である恐山などが、誰もが知るパワースポットです。また、目を海外に向けると、アメリカには木も岩も渦を巻くセドナ、イギリスの古代文明の遺構といわれるストーンヘンジ、オーストラリアの世界最大級の岩ウルル(エアーズロック)なども特殊なパワーを持つ土地として知られ、その多くは有名観光地ともなっています。

パワースポットの訪れ方

パワースポットは訪れる人に少なからず影響を与えます。その影響を正しく受け取るには、それなりの準備が必要となってきます。まず、その場に合った正しい訪れ方をすることが大切です。特に神社仏閣をはじめとした宗教施設では宗教ごとのルールがあり、地域ごとに文化的なタブーもあります。それを守るのは最低条件でしょう。また、身に慣れないパワーを受け取るためには、心と体の調子を整えておくことも大切です。あまりのパワーの強さに、心や体のバランスが崩れてしまうこともあるのです。

パワースポットとの相性

パワースポットのパワーが強ければ強いほど、受け取る人との相性が重要になってくるといいます。たとえば、疲労困憊しきった人が癒しを求める時、あまりに強すぎるパワースポットを訪れると、そのパワーにあてられてかえって体調を崩してしまうことがあります。また、多くのパワースポットは神聖な地として信仰対象になっていることが少なくありません。これらの場所にその信仰や文化を理解することなく土足で気軽に踏み込むと、パワーを負の形で受け取ることになる可能性もあります。

パワースポットには確かに力がありますが、それは万能でもなければ、訪れる者を拒まず受け入れて平等にパワーを分け与えてくれるわけでもありません。パワースポットを訪れる時には、どんなパワーを秘めた場所なのか、どんな心づもりが必要なのかを下調べしていきましょう。また、自分が特に求めるパワーがあるなら、それに合ったスポットを探すことも大切です。心と体の準備を整えた上でパワースポットを訪れること、真摯な気持ちと態度でパワーを受け取ることで、初めてそれを自分の中でプラスにすることができるのです。