神託
神様の意思のこと
神託とは、人やものを通して伝えられる神の意思のことです。「神のお告げ」や「託宣」とも言います。神託は通常、巫女やシャーマンなどの口寄せを行うことができる人物や、霊能力に長けた霊能者が仲介役となり、私たちに伝えられるものです。しかし、ごくまれに霊能力を持ち合わせていない人にも、神託が下ることがあります。
お風呂に入っている時や無意識で何か作業をしている時、これまで迷っていたことに対して、急に一筋の光明が見えてきたり、あるいは頭の中に誰かの声が聴こえてきたという経験がある人もいるのではないでしょうか。私たちが何か進路に迷っていたり、人生に行き詰ってしまっている時、神様が私たちの救いを求める声に呼応し、導いてくれるのです。
夢に神様が現れる
また、神様は夢の中に現れることもあります。神様が登場する夢の多くは、人生のターニングポイントを迎えている時や、これまでの生き方を改めるべき時だという暗示です。夢の中の神様は、必ずしも神様の姿をしているのではなく、袈裟を着たお坊さんのような恰好であったり、以前亡くなってしまった自分の大切な人物の姿であったり、様々な姿で現れます。以下に、夢の内容の一例をまとめました。夢の中で神様とどのような会話をしたか、どのようにして過ごしたか、ぜひ忘れないうちに夢の内容をメモに取り、参考になさってください。
神様から言葉を授かる
夢の中で神様から発せられる言葉は、直面している問題に対する具体的な答えである場合と、何かヒントになるものの場合があります。もしくは、問題解決のカギを握る人物の名前であることも。いずれにせよ、そこには重要なメッセージが込められています。
神様からものを渡される
夢の中で、神様から何かものを授けられたら、何をもらったか必ず忘れないようにしておきましょう。ものにはそれぞれが持つ意味があります。起床したら、もらったものの意味を調べてみてください。問題を解決するための糸口が見つかるかもしれません。
神様と食事をする
神様と食事ができるなんて、まさに夢の中だからこそ叶うことです。神様と食事をする夢は、現在抱えている問題が良い方向に向かっていく暗示です。あるいは、これから多くの幸運が訪れることの予兆ですので、このまま自信をもって突き進みましょう。
神様から怒られる
厳しい表情をした神様に怒られてしまう夢を見た場合は、今持っている考えを改める必要があります。一方で、叱咤激励の意味が込められている場合も。もしあなたが問題を諦めてかけていたとしたら、神様が「もっとできる!」と元気づけてくれているのです。
神様が去っていく
目の前にいる神様が立ち去ってしまう夢は、この先、事態が悪化していくことを暗示しています。同時に、その原因の多くが夢を見た張本人にあることを示しています。これまでの行いや考えを振り返ってみて、軌道修正するとよいでしょう。
神託を授かるには
人生の転機を迎えているからといって、必ずしも全員に神託が下ることはありません。神託をキャッチしやすくするためには、以下のことを心がけておくとよいでしょう。
心を解放した状態にする
心を閉ざしたままでは、神様の声が聴こえにくくなってしまいます。夢の中、入浴中などのリラックスした状態や、料理など慣れた作業をしている時に神様の声が聴こえてきやすいのも、心が無我の領域に達し、神様とつながりやすくなっているためだと考えられます。
日ごろから神様や周囲の人に感謝する
「信じる者は救われる」という言葉にある通り、神様は信心深く、いつも感謝を忘れない人間にこそ力を与えてくれます。また、日ごろから神様や周囲の人間に感謝の心を持つことで、気持ちが愛に満たされ、神様の声が自然と入りやすくなるのです。
神託が下ることで、今まで悩んでいたことが嘘のように、目の前がパーッと開けていきます。人生の岐路に立たされているのなら、常にアンテナを張って、いつでも神託を授受できるよう準備しておきましょう。