未来世療法
自分の未来を知るための療法
未来世療法とは、アメリカの精神科医であるブライアン・L・ワイス博士によって考案された、自分の未来を知るための療法のことです。ワイス博士は前世療法の権威としても知られ、前世療法の治療を続けるうちに、過去の記憶だけではなく未来の記憶へも人々を導くことができるようになったと言います。
未来世療法のやり方は、基本的には前世療法と同じです。被術者は施術者の導きで、退行催眠によって未来を体験します。その際、被術者が見る未来の記憶は2通りあります。まず、今世での自分の未来を見る方法。もう一つが、今世での人生を終えた後、生まれ変わった来世の自分の人生を見る方法です。いずれにせよ、この時に被術者が見る未来の記憶は、現段階で知っていても問題のない範囲の未来。また、決して確定されたものではなく、その後の意識や行動次第では変えることも可能です。
現世で役に立つ未来の記憶
では、未来の記憶が今世での私たちに役立つとは、いったいどういうことなのでしょうか。例えば、今自分が抱えている問題が解決された未来を体験することで、どうやって解決したのかを知ったり、また、自分の本当の望みは何かを知り、自身の人生の目標を定めることもできます。そのため、未来世療法を行う際には、事前に施術者によるカウンセリングの時間をしっかりと取られます。施術前に、秘術者に「自分がどうなりたいのか」、「どのような未来を歩みたいのか」というイメージを具体的に決めてもらい、そのイメージを潜在意識に働きかけることで、秘術者を未来世へと導くためです。
過去・現在・未来はすべてつながっている
今、私たちが住む地球上においては、時間の流れは過去から未来へと進んでいきます。一方で、より高次のレベルの世界では、必ずしも私たちの世界と同じ時の流れとは限りません。高次レベルの世界では、過去・現在・未来は同時に存在し、すべてつながっています。この先起こりうる無数の未来のうち、どれを選ぶかは現在の私たち自身が決めています。未来は現在の自分の延長線上にあり、現在の自分を形作っているのは過去の自分です。過去世と未来世は現在へ収束し、私たちを癒してくれるのです。
私たちにはいくつもの過去世が存在するように、未来世も無限に存在しています。未来世療法を受けることにより、魂が霊的な成長を遂げ、未来の自分だけではなく、来世にもいい影響を与えられるでしょう。