生き霊

生き霊のイメージ

生き霊とは、生きている人間が自己の念を飛ばし(正確には自己のアストラル体の一部を飛ばし)、特定の相手に憑依し、ときに霊的攻撃などをする現象のことを指します。生き霊に憑かれると、それを飛ばした本人の意志に操られて意図しない行動に走ったり、思考力や想念が混濁して生活に支障を来したりと、とにかく不運なアクシデントに遭遇しやすくなってしまいます。

古来、密かに行われてきた様々な呪詛、例えば丑の刻参りなども、この生き霊飛ばしの範疇に入ります。

霊能者霊視すると生き霊はそれを飛ばした本人と同一の形姿を成しています。霊体の外皮を形成しているアストラル体はホログラム構造になっており、その一部が分離されると本体と全く同じ形になるのです。また生き霊を飛ばすことで霊的エネルギー(霊体を形成するアストラル質料)の一部が損なわれるので、憑依される側の人物だけではなく飛ばしている本人も霊的に弱体化し、肉体的・精神的に消耗してしまいます。

誰かを熱烈に愛したり、または憎んだりするときにも、人は無意識に生き霊を飛ばしていることがあります。「あの人に愛されたい」「あいつが死ぬほど憎い」という強い念の波動(生き霊)が相手に取り憑き、取り憑かれた人、取り憑いた本人の双方に様々な弊害を生じるようになるのです。

愛念や憎悪の念が生まれつき強いタイプの人は、生き霊を飛ばさないように注意することが必要です。

霊能者に話を訊くと、除霊や浄霊の依頼の中で生き霊の除去は最も困難な仕事だそうです。死霊や動物霊を祓う場合は大抵、一度から二度の浄・除霊で済むらしいのですが、生き霊はそれにアストラルエネルギーを供給し続ける本人(生きている人間)が存在するため、何度祓っても執拗に取り憑いてくることが多く、結局はイタチごっこのような状況に陥りやすいとのことでした。「よほどレベルの高い霊能者でなくては生き霊を完全に祓うことはできません」とはっきり言われました。