ポルターガイスト現象

ポルターガイスト現象のイメージ

ポルターガイスト(Polter Geist)とは、ドイツ語で「騒々しい霊」という意味で、日本では「騒霊現象」とも訳されます。この現象は主に家屋や建物などの屋内で起きることが多く、突然、ラップ音が鳴り響いたり、家具調度品や食器などが動き出して宙を舞ったり、地震が起きたわけでもないのに室内が激しく揺れたり、といった怪現象が頻発します。ときには原因不明の発火(火の気のない場所で発火が起きる)、原因不明の湧水(水気のない場所から水が噴き出す)などが起きることもあるようです。

この現象については古来、世界中で数多くの報告例が残されており、心霊研究家や科学者による調査事例もたくさんありますが、現在に至るまで明確な原因は特定されていません。

研究者が推定したポルターガイスト現象の生起原因

サイコキネシス(念力)説……
ポルターガイストが起きるとき、多くのケースにおいて思春期の少年少女が関与しており、その抑圧された性エネルギーが一種のサイコキネシス現象を引き起こしているのではないかという説。
異常電磁気説……
何らかの原因で局所的な電磁気異常が起き、それが怪現象の原因となっているのではないかという説。
地下水脈・レイライン説……
建物が地球の特殊なエネルギーライン上に建っているため、そのエネルギーの影響で怪現象が起きるのではないかという説。(レイラインとは地球上に点在するパワースポットをつなぐ自然エネルギーのパイプラインのこと。風水では龍脈と呼ばれる)
心霊現象説……
文字通り、霊体が関与して意図的に怪現象を引き起こしているのではないかという説。

最後の心霊現象説を裏付ける証左としては、比較的最近に話題となった有名なポルターガイスト現象があります。それはチェスター事件と呼ばれる出来事です。

1984年8月、イギリスのチェスター付近にあるドドルストンの山小屋で物体浮遊現象が起きた後、トーマス・ハーディンと名乗る霊がコンピューターを通してメッセージを通信してきました。最終的にはハーディンを初め、十五人もの霊がコンピューターを介して霊界からのメッセージを送ってきたそうです。

このチェスター事件の概要を見る限り、ポルターガイスト現象が何らかの霊的な原因に拠るものである可能性は非常に濃厚です。

以前、日本でポルターガイスト現象の起きる家を調べたことがある霊能者にインタビューしたことがありますが、その霊能者も「成仏しきれていない先祖の霊が救いを求めて怪奇現象を起こしていた」と述べていました。彼女は最終的に入念な先祖供養を行って、ポルターガイスト現象を鎮めることに成功しています。