チャネリング
チャネリング(channeling, channelling)とは、自らの意識を用いて超自然的な存在と接触を図り、意思を疎通させる行為を指します。言葉自体はニューエイジ思想の流れを組むもので、現在では主にスピリチュアル方面で多く用いられる用語です。チャネリングを行う者のことは「チャネル」、または「チャネラー」と呼びます。チャネリングの対象は神霊・天使・精霊、また守護霊・背後霊、死者、さらに宇宙人・宇宙エネルギーなどさまざまです。チャネリングの主目的は、彼らと意思疎通することにより、遠い過去や遥か未来の情報、生まれてきた意味、助言、啓示などを得ることです。
チャネリングは「第六感」を用いて行います。私達が現実世界で生きている中で味わう感覚、たとえば「まぶしい」「おいしい」といったものは、全て五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)によってもたらされるものです。しかしチャネリングによって接触する存在は現実世界とは異なる次元にいますので、それらと接触を図る際には五感に頼らない方法を用いる必要があります。これは生まれ持った素質に左右されると言われてきましたが、近年では、ある程度のトレーニングをすることによって誰でも可能とする方法も編み出され、体系化されつつあります。
スピリチュアルにおけるチャネリングの具体的な方法は、東洋思想の「瞑想」をベースにしたものとなっています。おおまかな流れとしては「リラックスした状態から意識をトランス状態にし、超自然的存在と同調させ、交信する」といったものです。この行為の本質である「超自然的存在との接触」は、古来より世界各地の神官や霊能者によって行われ続けてきました。たとえば、キリスト教における礼拝、仏教における禅、また神道における祈願なども、チャネリングの本質とも呼べる行為が核となっています。その他、青森のイタコが行う口寄せ、沖縄のユタが行うハンジなども、本質的な面でチャネリングと相似していると言えます。また霊能者が行う「守護霊交信」などもある種のチャネリングであると言えます。