ヒーラー
ヒーリング能力について
世界中で行われている、スピリチュアル・ヒーリング。身体的な治療から精神的な治療まで、そのヒーラーの霊的なエネルギーによって行われていきます。このスピリチュアル・ヒーリングを行うヒーラーは、ある意味、特殊な能力を持っているといえます。生まれつきもっている人から、訓練して身に付けた人までさまざまです。このヒーリング能力は、どのようにして身に付き、向上させていくことができるのでしょうか。その概要をみていきましょう。
スピリチュアル・ヒーラーとは
ヒーリング能力について知る前に、まずは、スピリチュアル・ヒーラーという存在について知っておきましょう。スピリチュアル・ヒーラーとは、その特殊な自分の霊能力や超能力といわれる能力を使って、人を癒すことのできる人をいいます。人それぞれ、ヒーリングする能力やレベル、ヒーリングできる内容は異なります。一般的に、魂や霊的な次元から発せられるエネルギーによって人を癒すというのが、スピリチュアル・ヒーラーです。
例えば、お腹が痛い人のお腹に手を当てて、手から出るエネルギーによってお腹が痛いのを和らげるというような「手かざし」「手当て」(レイキとして知られていますが)といった方法があります。一方で、人の弱っているオーラを修復し、強く輝くものにするといった方法もあります。このスピリチュアル・ヒーラーの治療効果がどれくらいなのかという点においては、ヒーラーが持つ生まれ持った才能や霊的な資質が元となり、さらにヒーラー自身の人格の高さによって大きく左右されるといわれています。
スピリチュアル・ヒーリングのしくみ
ところで、スピリチュアル・ヒーリングで、なぜ癒しが実現するのでしょうか。スピリチュアル・ヒーリングには、オーラの一部を浄化し、修復することや、除霊することなども含まれます。いずれの場合にも、直接肉体や内臓を医師のように癒すのではなく、魂や霊的なエネルギーの時点でのヒーリングを指します。その眼には見えないものの、確実に人間から発せられているエネルギー体を癒すことで、肉体への治療へつながることもあるのです。もちろん、肉体や心には何も変化が現れないこともあります。スピリチュアル・ヒーリングは、目には見えない霊的な次元における施術だということを忘れてはいけません。解決に時間がかかることもあります。
スピリチュアル・ヒーリングの能力を向上させる方法
このような不思議なヒーリング能力を持ったヒーラーになるには、どうすればいいのでしょうか。もし、生まれながらに霊的な感性が備わっていたり、近ごろ急に霊感に目覚めたりした場合、どうすればヒーリング能力を開花させ、ヒーラーとなることができるのでしょうか。もちろん、ヒーラーになることは簡単なことではありません。しかし、その能力を向上させようと考えた場合、どのような方法があるのでしょうか。
霊的な感性を磨く
人がヒーラーとなるきっかけはさまざまです。生まれながらにしてヒーラーの素質がある人もいれば、あるとき、大人になってから突然、開花する人もいます。これらの人たちに共通しているのは、やはり霊的な感性に優れているということです。つまり、ヒーラーとして活躍するためには、霊的な感性を磨くことが最も重要になります。具体的に、霊的な感性を開花させるために行うことといえば、やはり霊能力の高い人と普段から多く接することや、パワースポットなどの霊的なレベルの高い場所に出かけることなどがあります。また、見よう見まねで、ヒーラーのように例えば「手かざし」をしてみるといったことも、ヒーラーに近づくための訓練といえます。
使命感を持つ
ヒーラーは、その能力、スキル面だけに目を向けていては、そのヒーリング量の範囲が狭くなるといわれています。その人物の人格面や精神性の高さも必要です。中でも、使命感を持つことは重要なことだといわれています。他の人にはない能力を授かったという意識を持ち、人を癒すという使命をまっとうする。そういった意識が、さらにヒーリング能力を向上させます。
奉仕の精神を持つ
ヒーラーは言わずもがな、人を癒す仕事です。奉仕の精神を持つことも、重要なことです。ヒーラーとして活躍するための第一条件ともいえるでしょう。その奉仕の精神に、私利私欲があってはなりません。あくまで純粋な奉仕の精神を持つことこそ、ヒーラーとして多くの人を癒すことのできる大前提です。人に、この能力を使ってもらおうという謙虚な心を持つことも重要といわれています。
別次元とつながる力
これは、霊的能力にも関係していることです。霊的能力を持っている人でも、どの次元につながっているかがヒーリングエネルギーの質や量が左右されるといわれています。もちろん、高次元とつながればつながるほど、ヒーリングの質が上がります。そして、この「どこにつながるか」ということと同時に重要になるのが、「どれだけ受け入れられる器を持っているか」ということだといわれます。いくら高次元とつながることができても、そのエネルギーを受け取る器が小さいのであれば、取りこぼしてしまいます。できるだけエネルギーの器を広げることが重要です。このエネルギーの器を広くするには、魂の浄化が関係しているといわれています。
生まれつきの霊感について
ヒーラーというと、生まれついての特殊能力の持ち主というイメージがあります。ところが、そうとも限らないのです。というのも、霊感はどのような人もある程度持っているものだからです。第六感が働くということもよく聞きますが、それも霊感の一つです。もしあなたが、「霊感がないから」と思ってヒーラーになることをあきらめているのなら、その必要はありません。皆、潜在的に霊感を持っているからです。
ポイントは「霊的向上」
しかし、スピリチュアル・ヒーラーになりたいがために、必死に霊的な開眼を目指したとしても、逆効果であることが多いといわれています。なぜなら、そこには私利私欲が含まれる可能性があるからです。ヒーラーになってお金をかせぎたい、といったような金儲けのためなら、やはり霊的開眼には限界があります。
先にも紹介した通り、ヒーラーの条件は、私利私欲の無い、奉仕の精神を持ち、使命感を持って動き、純朴であることです。そこには金儲けのためといったことは一切ありません。そこであなたがもし霊的開眼を志し、ヒーラーになりたいというのであれば、ぜひ自身の魂の向上を目指す過程における、霊的向上を目標にしましょう。あなたはヒーラーになることを超えて、自分自身の成長を体験する中で、いずれ自然な形でヒーリング能力を身に付けることになるでしょう。
ある日やってくる霊的な目覚め
あなたはある日やってくる霊的な目覚めに驚くかもしれません。多くのスピリチュアル・ヒーラーが、この突如としてやってくる霊会からのメッセージにより、ヒーラーとなっています。そして、同時に、霊的能力も目覚めるといわれています。
スピリチュアル・ヒーラーになるには、他の職業と同一ととらえることなく、まずは自分の魂や霊的なレベルでの成長を志すことが大事です。そして何より、純朴な精神で生きること、人格者であることが最大のヒーリングの質とレベルを高める方法です。